花嫁の父へ

佐藤君。相原さん。結婚おめでとう。

佐藤君。こんなに素敵な女性を見つけるなんて、君も隅におけないなぁ。本当におめでとう。

 

同期の仲間の佐藤君とは、時折酒を酌み交わす仲ですが、とにかく彼は酒が強い。いくら飲んでも顔色ひとつ変えないんです。

 

ところが、その彼が酔いつぶれたときがあったんです。いつもよりノブピッチが速いので、何かあったのかと問い詰めてみると、実は、 付き合っている女性の家に行き、父親に結婚させてくれと頼むと、反対されたというのです。彼は、相当ショックのようでした。

 

その夜は、最終電車の中で眠りこけ、降り駅をとうに過ぎて終着駅まで乗ってしまったのだそうです。

「電車を降りたのはいいけど、駅の前で大の字になって寝てしまったよ。翌朝、目を覚ますと、通行人が僕を見て通り過ぎる。 とても恥ずかしかったよ。でもそのとき彼女の家に何度も行こうという勇気が出たんだ」と次の朝ケロッとして僕に言うんです。

何があってもへこたれないのが彼のいいところ。これからいつも順風満帆、といかないでしょうが、 彼なら転んでも必ず起き上がってくるでしょう。だから、お父さん、安心して娘さんを任せてください。親友として僕からもお願いします。

 

●ポイント●

親しい友人としての思いやりをこめて、新郎の明るく粘り強い人柄をエピソードを交えて紹介してみましょう。

 

 

嫌いな魚を好きにさせた奇跡とは?

ただいま紹介を受けました浅田清美です。郁代さんとは料理教室で知り合いました。彼女は、私と違って包丁さばきが鮮やかで、手際がよく、いまさら料理教室に通うこともないくらいだったんです。


でも、彼女にも大きな弱点がありました。それは何だか分かりますか?


実は、彼女、大の「魚嫌い」だったのです。イワシのワイン煮を作ったとき、イワシを見た彼女は、急に取り乱し、「帰る」と身をひるがえしました。


私は、その豹変ぶりに驚きました。日頃、冷静な彼女からは、想像もできない姿だったんです。でも今では・・・(魚をおろしているパネル大の写真を見せる)驚いちゃいますね。どうしてこうなってしまったのでしょうか?



この写真は新郎の山下さんとご一緒に千葉に行ったときのものです。山下さんは釣りが大好きなんです。そこで、彼女は、山下さんが釣り上げた魚を、得意の包丁さばきで玄人さながらにおろしんたんです。


これには私はびっくり。思わず、「うそー。これ魚よ!郁代、どうしたのよっ。」と叫んでしまいました。


彼女はなんと言ったと思いますか?
一言「愛の力よ」と涼しい顔。


よっぽど山下さんの愛は強力だったんですね。あれほど魚嫌いの彼女をここまでにしてしまう「愛の力」は奇跡だと思いました。
ほんとにうらやましいです。


また、何か障害がおきても、今回のように「愛の力」で克服し、幸福な家庭を築いてくださいね。本日は本当におめでとうございます。


●ポイント●
写真を提示する時は、会場の皆に見えるように配慮してください。

やさしさをありがとう

那緒美さん、悠人さん、そしてご両親の皆様方、誠におめでとうございます。


那緒美さんは職場では実は私の姉のような存在なのです。年は同じですが、入社は彼女が一年先輩です。忘れもしない入社4ヶ月目のことでした。何があったと思いますか?


その日、私は大遅刻をしてしまったのです。朝、重要な会議があったにもかかわらずです。前の日深夜までテレビを見ていて寝坊したのです。


当然、課長からは大目玉! 独り給湯室に行って落ち込んでいました。すると那緒美さんが現れて「どうして遅刻しちゃったの?」と聞いてくれ、優しく注意したあと「気にしないで。みんな一度はやるものヨ」と言ってくださったんです。


それからです。仕事で困っていると、丁寧に教えてくれる。人間関係に悩んで相談すると良きアドバイスをくれる。おかげで私はあっという間に会社と仕事に慣れることができました。


今この私があるのは、那緒美さんの陰でのさりげない助言があったからこそと言えます。ありがとうございました。


もう那緒美さんがいらっしゃらなくなると思うと寂しいです。でも彼女が教えてくれたことやそのさりげない気遣いを忘れず、私も後輩たちに接していこうと思います。


どうぞ、安心して幸せな家庭を築かれますように。

掃除のおばちゃんたちのアイドル

田中君、おめでとう。君へのお祝いの言葉を、掃除のオバちゃんたちからも預かってきたよ。


先ほど、田中君の大学時代のクラブの後輩の方が、彼は後輩を大切に育てていたと言われましたが、こうした気遣いぶりはなる程と頷ける節があります。そのことを含めて、彼が掃除のオバちゃんたちからなぜお祝いの言葉を預かってきたか聞きたいと思いますか?


実は彼は、会社の廊下で掃除をしているオバちゃんたちに「ありがとうございます。いつもご苦労様」と必ず声を掛けます。ですからオバちゃんたちも「田中さんは元気?ちゃんとご飯食べてるの?」と自分の息子のように可愛がっていました。そのせいか彼の席のまわりだけはいつもきれいでしたし、彼の机の上だけはオバちゃんたちから「お袋の味」の差し入れも時々ありました。


さりげない心配りの出来るやつというのはなかなかいません。彼は掃除のオバちゃんたちに愛されている好人物なのです。オバちゃんたちは「田中さんが選んだ素敵な女性に是非会ってみたい」とも言っていました。だから、奥さん、いつか会社を訪ねて、オバちゃんたちに会ってやってください。おめでとうございました。


●ポイント●
オバちゃんと新郎の関係を新郎に関連付けて上手に結びます。

同僚からのスピーチ

義夫君、おめでとう。

君は本当に誠実な態度で新婦の美帆さんとの愛を育ててきましたね。

僕は義夫君とは職場の工場の同僚です。

同僚からみた彼の仕事振りを披露したいと思いますが、いいでしょうか?  彼はいつもまじめに取り組み、最後まできちんと責任を取る人物だと言えます。

保母さんである美帆さんとの恋愛時代も、このように彼らしい誠実さで過ごされていたようです。なぜだか分かりますか?というのは、実は彼は毎朝、自分の車で彼女の自宅まで迎えに行き、彼女の勤め先の保育園まで送ってから出勤していました。そして仕事が終わるとすぐに彼女を迎えに行き、デートをを楽しんだあと、11時の門限前にきちんと彼女を自宅まで送っていたとか。そうですよね?

彼女はもちろんのこと、彼女のご両親も、そうした彼の紳士的な姿を気に入られたということです。

あまりにまじめすぎると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今時の若者としては人間国宝級の貴重な人間だと思います。

きっとあたたかいよいご家庭を築いていかれることでしょう。おめでとうございます。


●ポイント●
仕事振りを導入として、恋愛の様子に上手に話題を転じます。


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